今回はラジオ版もあります。
※タップすれば音が流れます。
ガンが見つかり、余命宣告を受けた父は
3ヶ月という短さでこの世を去りました。
今までの日常とかけ離れた生活だったこの3ヶ月間は、体感では1年くらいの長さ。
本当に苦しかった。
けれど今思えばやっておいて良かったな…
と思えることを紹介するこのシリーズも今回が最後。
最後は『協力』についてです。

周囲の協力を得ることは大事!
給付・職場・家族
この3つの協力について書きます。
もくじ
協力①保険会社からの給付
医療と死亡保険に加入していた父。
金額は少なめではあったものの、
父の稼ぎを中心に生計を立てていたので、ものすごく助かりました。

保険金には本当に助けられた。
保険金を受け取るためにも重要なのは
加入先の保険内容を知っておくこと。
どういった時に受け取れるかを知っておけば、早く動き出せます。
給付までに時間はかかる!
保険会社に連絡してお金を受け取るのに、
1ヶ月近くかかりました。

実際にやった流れはこうでした。
- 保険会社から申請用紙をもらう
- 医師に診断内容を記入してもらう
(ここで3〜4日かかった) - 保険会社に送る
- 保険金を振り込んでもらう
父は入退院を繰り返したので、
その度に1〜3をしないといけませんでした。
とにかく、早く保険金が欲しい!
口座を確認しては落ち込むのを繰り返していたあの日々は、心に余裕がなかったと思います。

忘れちゃいけない『限度額適用認定書』
『限度額適用認定書』とは…
病院の窓口で提示すると、支払いが
自己負担上限度額で済むという代物!
(※ただし70歳未満まで)

期限内であれば何度でも使える!
自己負担上限度額は年齢や収入で違います。
自分の上限度額はいくらか調べておくと良いでしょう。
ちなみに、認定書の発行が間に合わず
上限度額以上を支払った場合。
申請すれば、差額を返金してもらえます。
協力②勤務先の上司に伝える
父の余命は「長くて1年」。
そう聞かされたのは、私が新しい職場に就いて2日後のことでした。
まだ職場の人とも馴染めておらず、誰にも打ち明けられない状態で迎えた1ヶ月。
その頃には父の病状は悪化し、
「1年どころか半年も生きられない」と診断を受けました。

上司にだけでも話しておこう!
今から考えると、
伝えておいて本当に良かったです。
その理由は、勤務体制を考えてくれたり
緊急時には冷静に判断してくれるからです。
ある意味、上司にも心の準備をしてもらっておく事は重要なのかもしれませんね。
職場に電話がかかってきた…!
父の急変を知らせる電話のあと、
仕事に戻ろうとする私を止め、病院へ行くように指示を出してくれた上司。
他の従業員にも代わりに説明してくれました。
実はこの時、駆けつけていなければ
父の最期に間に合っていなかったのです。

だからこそ、この時仕事をし続けていれば後悔していたと思います。
それから私は、2週間のお休みを頂きました。
相続・解約手続きに励むことが出来たのも、このお休み期間があってこそです。

上司に伝えておくことは、もしかしたら当たり前かもしれないけれど。
私のようにどうしようと悩んでいる人には、もしもの時の備えとして伝えておくことを推したいです。
協力③家族みんなで連携する
父の闘病中、家の中は荒れていました。
一時退院をして家で看病をしている期間は、人生史上最悪な空気が家の中に充満していました。
その時だけは、家に帰るのが嫌でしょうがなかったし、残業も喜んでやってました(笑)
なので正直に書くと、
父が入院している間は、ほっ…としたのです。
入退院を繰り返す場合はとくに、
家族が看病することになると思います。
その場合、
家族間で協力し合わないといけません。
大事なのは、自分の時間を持つこと
闘病中の家族を支えるためにも、
支える側はまず自分の体と心を守る必要があると思います。
気が滅入っては、何もかもが嫌になって
自身も病気になってしまう。
または良からぬことを考えてしまうかも…。

息の根を止めてやろうかと思った…

自分のための時間を確保する。
そして心に少しでも余裕を持たせる。
それだけで苦しさは違ってくるので、
もしも同じような立場になったら1番に心掛けて欲しいです。

まとめ
今回は緊急時には頼りにしたい
『給付・職場・家族』
上記3つの協力ポイントを書きました。
必ず協力が得られるとは限らないですが、
職場の上司に伝えておくことは勧めたいです。
今回の記事があなたの『もしもの時』の参考にしてもらえたなら幸いです。
今回はここまで。ありがとうございました。