父が亡くなって1年。
私にとって、これが初めての相続でした。
いまだに決着のついていない遺産もあります。
近いうちに、相続を再開するかもしれません。

正直、めんどうです。でもやらねば。
人間はいずれ死にます。100%の確率でね。
遺された家族は相続人となります。
言い換えれば誰にでも相続の機会があるってことですよね。

相続の時に必要なものとか
どういうことをするのかを知っておきたいよ!
今回からの記事では、
相続でお世話になった書類①〜③を、1つずつ紹介していきます。
というか、この手続きに関する体験談こそ
私がブログを始めた理由そのものです。
相続は面倒くさい。
だからこそ誰かのサポートが出来ればいいなと思い、ブログを始めました。

誰かのサポートが出来れば嬉しい!
今回はまず手始めに、
相続の手続きでは欠かせない存在…『戸籍謄本』の紹介から!

父が亡くなるまでにした行動の記事もあります。
準備することも立派な親孝行。
似た境遇の方のお役に立てれば幸いです。
①お葬式の事前準備編
②光熱費などの名義変更や手続き編
③勤務先などからの理解・協力編
それでは早速いきましょう。
まずは本籍地を知ろう!
戸籍謄本(こせきとうほん)。
相続では確実に必要です。覚えましょう!
テストに出ます(出ない)。
(冗談はさておき…)
身内が亡くなった時点で、相続開始となります。
戸籍謄本も早めに手にしておきましょう。

戸籍謄本を手に入れるためには、
本籍に載っている市区町村(=本籍地)の市役所から取り寄せる必要があります。
例)「兵庫県神戸市中央区〇〇1番地」
が本籍ならば、
『兵庫県神戸市』の市役所で取り寄せる。
ちなみに本籍は、
自分の生まれた場所(=出生地)という意味ではありません。(そうなっている人もいますが。)
本籍は『戸籍』が保管されている場所のこと。
戸籍というのは、夫婦関係・親子関係などの身分を証明する、重要な公文書のことです。

戸籍=住所だと思っていました。
“書類”のことだったのね。
戸籍は原本で、戸籍謄本はその写しになります。
重要な書類のために、
市役所などで保管・管理しているんですね。
つまり、
管理している場所=本籍を知っていないと
戸籍謄本は手に入らないというわけです!

本籍を知っておきましょう!
本籍は住民票でも確認できますよ。
【余談】本籍を知らず失敗した話
実は父の本籍を知らなかったので、
死亡届の【本籍】の箇所に、父の出生地を書いてしまったんですよね…。
再提出を求められたりはしなかったのですが、
今でも「大丈夫だったのか?」と不安です(汗)
ちなみに死亡届の提出は、死後7日以内。
もしも本籍が分からない場合は、住民票などを使って明らかにしてから提出…もアリかな?
(でも事前に知っておくほうが良いです。)
戸籍謄本の取得
父は田舎の出身で、そこが結構遠い場所。
本籍もそこにありました。
戸籍謄本は本籍の市役所から取り寄せる
…と書きましたね。
実際に赴くにはあまりにも遠い場所なので、
郵送で取り寄せることにしました。
準備したものは以下の通り。
必要なモノ
- 戸籍謄本の請求書
- (請求する人の)本人確認書類のコピー
- 戸籍謄本を返送するための封筒
- 定額小為替
①戸籍謄本の請求書
まず請求書の準備。
市役所またはホームページ上にあるPDFをプリントするなどの方法で入手しましょう。

相続に必要な戸籍謄本は
被相続人(故人)と、相続人全員分です。
我が家の場合、相続人が
配偶者の母と、その子供(未婚者)。
つまり、誰も戸籍の移動をしていない状態。
ということは、
父の謄本に全員分の戸籍(情報)が載っているの状態です。
父の分のみあれば問題ないですね。

実家暮らしも悪くないな…なーんて(笑)

抄本はその人個人の分しか載っていません。
似てますが、間違わないように!
②本人確認書類のコピー
請求をする人の身分証明書。
(故人の身分証ではない)
できるだけ顔写真付きの物を送りましょう。
免許証がない方は、これを機にマイナンバーカードを作るのも良いかもしれません。
③返送用の封筒
市役所から戸籍謄本を送る時に使います。
追跡機能付きのレターパックがオススメ!
レターパックはサイズが大きいので、半分に折って封筒の中に入れて下さい。

必ず宛先に自宅(もしくは別の受け取り場所)の住所を書いておきましょう!
もちろん普通の封筒を入れるのもOK。
(その場合も住所を書いておく)
ただし、戸籍謄本の枚数によっては重さ=送料に違いが出てくるので、
レターパックでいいと思います。
④定額小為替
郵便局の窓口で手に入れましょう。
戸籍謄本の発行にはお金がかかります。
ルール上、現金を送ることは禁止なので
小為替を用意する必要があります。

戸籍謄本の発行は自治体によって異なります。
大体1通450円くらいかな?
しかし、
父の場合は戸籍謄本とはまた別に発行する
【改製原戸籍謄本(かいせいげんこせきとうほん)】が必要でした。
改製原戸籍謄本とは
本来、戸籍は縦書きで手書きでした。
しかし、平成6年にデジタル化され横書きに。
このデジタル化(改製)される前の古い戸籍を【改製原戸籍】といいます。
つまり、
平成6年以前に生まれた人の戸籍謄本はこの古い謄本も存在するということになります。
改製原戸籍謄本の発行には1通750円ほど。
しかし謄本一枚に書き切れていない場合は2枚組になるので、1,500円。
なんでこんな高価なもん発行せにゃならんのだ、
と思うかもしれませんが。
改製原戸籍謄本にしか記されていない情報…がある可能性が0ではないからです。

改製後に抜けや漏れがあるかもしれない、ってわけね。
私はこの存在を知らず、
追加で定額為替を送ることになりました。
(おかげで届くのに+2日かかりました…)
なので、
定額小為替は余るくらいの金額分を同封しておく方がいいと思います。
余った分は換金できます。

定額小為替を1枚発行するのに手数料100円。
発行額は最大で1,000円までという…
(2021年6月現在の情報)
【余談】戸籍謄本を返却しない手続きもある
…と言われたので、我が家は2セット発行。
全部で3,900円かかりました。
定額小為替は4,000円分を用意。
手数料込みでトータル4,400円ナリ…。

姉兄私の全員が独身だったので、父の分の戸籍謄本のみで済みました。
もしも結婚してたり、本籍を変えていたら更に値段がかかっていたぞ…。
でもこれ、有効期限半年なんだよな…

というわけで半年以内に相続手続きを終わらせようと必死になりました(笑)
補足と感想
今回は相続手続きで最も使用するであろう、
戸籍謄本についてまとめてみました。
本籍地が近くにある人はその市役所へ。
そうでない方は郵送で入手しましょう。
手続きを急ぎたい人は速達を使うのもアリ。
実際に私も、追加の定額小為替を送るときに速達を使いました(焦)
さらに合わせて読みたい②③の記事も更新しました。
どちらの記事もお役に立てたら嬉しいです!
-
-
【印鑑登録証明書】相続で用意するもの②
今回は印鑑登録証明書のお話です。一言で説明すると“実印の証明書”。 『脱はんこ』を掲げる世の中ですが、この証明書の廃止は難しいと思います。まだまだ使う機会はありそうなので、今必要のない人でも予備知 ...
続きを見る
-
-
【相続情報一覧図】相続で用意するもの③
今回は『相続情報一覧図』を紹介します。名前は長いけど、覚えておいて欲しい代物。 相続情報一覧図は、簡単に言えば“戸籍謄本の代用品”です。 今回はそれを踏まえて相続情報一覧図の魅力を語ります。 それ ...
続きを見る
大変ですが、めげずに頑張りましょう。
今回はここまで。ありがとうございました!